神経をとった歯に対しての治療は、保険の診療であれば全体を覆う被せ物になってしまします。ある研究によれば、被せ物の場合は歯の50%ほどを削る必要があるそうです。セラミックは歯への接着力がとても強いため、全体を削る必要はなく部分的に歯を削る形で、歯の削除量を必要最小限にすることが可能です。
治療までの経緯
患者さんは右下の歯が痛いとのことで当院に来院されました。レントゲンや見た感じでは虫歯などはわかりませんが、硬いものをぐっと噛むと痛いという症状がありました。つめものをしている歯に多いのですが、適切に処置されていないときに、詰め物の周囲にヒビが入り、ぐっと噛むと痛い症状が出る場合がよくあります。今回は患者さんの都合によりしばらく来院できず、強い痛みが発生したため、神経をとる治療となりました。治療後は健全な歯の部分を極力残すためセラミックによる治療を行うこととしました。
症例紹介
治療前
治療前の状態です。写真の左から2番目の歯が噛むと痛みがある歯になります。一見すると特に問題がないように見えます。裸眼ではほとんどわかりませんが、マイクロスコープで20倍に拡大すると歯にひびが入っている状態でした。噛む時にヒビが広がり痛みが生じています。
装着前
セラミックは接着がとても大事な治療になるため、被せ物をつける際はラバーダムと呼ばれるゴムのシートをかけて治療を行います。このシートをかける事で、唾液を防ぐのと同時に、息に含まれる水分も排除できるので、接着力が向上します。セラミック治療の前後の歯は保険のプラスチックで治療お行なっています。
接着後
接着操作に最新の注意を払い、マイクロスコープで確認を行いセラミックを歯に接着させていきます。
治療後
治療後
セラミック治療後の写真です。元の歯や周囲の歯と調和して自然な仕上がりとなっています。
治療詳細
年代・性別 | 30代・女性 |
治療内容 | セラミック治療 |
治療期間 | 2回 |
治療費用 | ¥110,000(税込) |
リスク・副作用 | 歯ぎしりなど強い力がかかる場合は セラミックが割れる可能性があります。 |
監修者情報
院長 入江 裕介
- 大阪府立茨木高校卒
- 岡山大学歯学部入学
- 岡山大学歯学部卒業
- ヨリタ歯科就職
- いろは歯科矯正歯科開業
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当院では治療の前にしっかりとカウンセリングをさせていただき、患者様ごとにあった治療プランをご提示させていただいております。セラミック治療をするか悩んでいる方、説明がなくて何をしていいかわからない方、いつでもご来院ください。